地下足袋力王


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<春の種まきと作業について> 
 春分の日を間近にして日照時間も大分長くなってきました。畑にも春の息吹が感じられ、本格的な農事作業が待っています。

1.畑の作付けプラン
 これから育てる野菜の作付けには、前回に説明しました“連作障害”を考慮して畑のどこに、何を植えるかなどのプランを立てます。この時期は、まだ遅霜の心配もありますので、マルチングやトンネル栽培用の資材の用意も必要です。
また、夏に収穫する果菜類の選択などの苗を意識して作付けの準備することが大切で、そのためのスペースも確保しておく必要があります。

2.春にまく種
<直まき> ダイコン、カブ、ニンジン、コマツナ、ミズナ、シュンギク、ジャガイモなど
<トンネルまき> レタス、チンゲンサイ、パセリ、インゲンなど(まず、苗を育てる。)

 これらの種まきに際しては、以前の農事便りで説明したように、2週間ほど前には元肥を入れ準備しておくことが必要です。
 種まきは、種類によって“点まき”(ダイコンなど)、“条まき”(ニンジン、コマツナ、ミズナなど)し、覆土の上からたっぷりとジョウロで水やりをします。種にかける土は、種の直径の3倍位の厚さが標準ですが、光を好むレタス、ニンジン、シュンギクの場合は、種が隠れる位薄くかけます。
 種を直まきした場合は、発芽までの間、寒冷紗や不織布をトンネル又は“べた掛け”(寒冷紗や不織布を種をまいた箇所に上から被せ、風で飛ばないように周縁に重石を置く)をすることをお奨めします。この際、ダイコンなど“点まき”のものは、地面にフィルムを被せたマルチングに穴を開けてまくことも有効です。
 トンネル内に種をまいたときは、寒さよけは特に不要ですが、覆土後たっぷり水やりしその後も発芽まで水分管理を行ないます。
 この時期の植え付きのハイライトは、ジャガイモでしょう。育成用の種いも(ダンシャク、メークィーン、キタアカリなど)を買い求め、コブシ大のいもを縦方向に3〜4等分に切り分けて(いもの芽は、頂部と底部に集中しているため)切断面にわら灰をつけます。
 植えるときは、畑の畝に浅い筋上の溝を掘り、30cm間隔に少し穴を掘りここにわら灰をつけた面を下向きにして切ったいもを植え、いもの太さの2倍くらいの土をかけ上から軽く押さえます。(ジャガイモには植えた後の水やりは、いりません。)



<写真の説明> 春を待つ野菜(エンドウ)
 エンドウは、地中海沿岸地方の原産で、エジプトの“ツタンカーメンの墓”からも出土したといわれる古くから栽培されている野菜です。このマメは、さやを食べる「キヌサヤ」、実を食べる「グリーンピース」、さやと実をたべる「スナップエンドウ」と種類があります。
 この写真は、キヌサヤの実を昨年11月にまき、越冬し2月頃に写したものです。エンドウは、なるべく小さい苗で冬を越すことが肝心で、大きくなりすぎると、寒さで苗が傷んでしまいます。これから温度も上がり日照時間も長くなると、葉やつるも伸び小さな白いきれいな花が咲いて4月中旬〜下旬頃からキヌサヤが取れます。その後、株は1mを超えるほど大きくなりますが、実が大きくなったものは、グリーンピースとしても代用できます。
S生


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