「ショウガ」の収穫
少し遅くなりましたが、今月は「ショウガ」の収穫についてお話します。ショウガは、熱帯アジア原産で、わが国への到来はかなり古く「古事記」にも記載があるといわれています。
家庭菜園でも、晩春のころ菜園の隅に少し植えておくと、夏の“筆ショウガ”や晩秋の本格的な“ショウガ”が収穫でき、香りがよく新鮮な食材(香辛料)が楽しめます。
夏の筆ショウガの収穫は、しっかりして青々とした茎を手で抜き取りますが、通常のショウガの収穫は、霜が降りる直前頃が適期となります。この状況を示すのが写真Aで、この頃になると茎の先端が一部枯れてきます。株の下方周囲からスコップを深く差し込み、ショウガを傷つけないように掘り上げます。掘り上げた状況を示すのが写真Bで、この写真の手前に横に3ケ並んだものは、後方の根ショウガとは別れて埋まっていて少し色の濃い“ひねショウガ”といわれるものです。根ショウガは大多数の株には連なった塊の若干淡い色の根塊となっています。掘り上げた後は、根元から茎を切り離し適宜数個に割り分け、少し乾かして泥を落とし、乾燥しないように新聞紙に包むなどして台所等寒くない所に保存します。長い間保存すると、シワシワになって食味も落ちますので、できるだけ早く使用しましょう。