地下足袋力王


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<野菜の育て方> 
 前号で野菜種の蒔き方について説明しましたが、その後発芽し順調に育っていると思います。今回は、発芽して双葉、本葉が出てきてからの苗を大きく育てる方法を、以下のように分けて説明します。

1.そのまま大きくして育てるもの
 本葉が出て植替えや間引きが要らないものは、秋冬の葉物野菜で、小松菜、春菊、ほうれん草などです。この育て方は、追肥の成肥料をばら撒きし、その両側を軽く土寄せします。これによって徐々に苗は育ちますが、小さいものを間引きながら収穫することができます。(このように幼苗の段階から食することができるのが、野菜つくりの魅力の一つです。)

2.間引きながら大きく育てるもの
 根物野菜の大根、ニンジン、蕪などは、根が太るだけのスペースがないと、密集して十分に育たず、“ねずみのシッポのようなニンジン”が出来てしまいます。そこで、1~2度間引き作業をし、徐々にまわりを空けるようにします。間引き作業は、最初は密集して出てきた本葉2~3枚の頃に周囲に若干のスペースできるよう、残す苗を傷めないよう丁寧に他の苗を抜き去ります。この作業が終わったら、化成肥料をバラ撒きして周囲から軽く土寄せします。そして大根、蕪、ニンジンは2度目の間引きを、収穫するときの太さを想定し、同様に行ない追肥します。 時には、大根などは3回に分けて間引き作業をして1本にすることもあります。間引いた苗は有効に使用して食してください。

3.植え替えをして大きく育てるもの
 キャベツ、ブロッコリ、玉葱、サニーレタスなどは、一旦ばら撒きして苗を育て、本葉2~3枚の頃、予め用意した畑地に、植え替えます。畑地は育ったときの大きさを考慮して、直線状の浅溝に、間隔をあけて植え付け、たっぷりの水を注ぎます。追肥は、苗が活着してからにします。その後は、大きさに応じてその周囲に化成肥料をバラ履き軽く土寄せしながら2~3週に1回追肥します。


オクラの花写真
オクラの花 写真

 <写真の説明>
 この花は、夏の盛りに写したもので、何か怪しい雰囲気さえして開いています。数多い野菜の花の中で最も美しい花といわれています。オクラの原産地は、アフリカ北東部で、日本に渡来したのは、明治初期といわれています。昨今は、健康ブームで”ねばねば野菜“として人気があります。オクラの実は、花の右下にある幼果が、空に向かって大きく育ち収穫されます。
S生


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