農作物の生育季節・環境について
今年の春は、平年に比べて低温気味で、降雨も多く日照不足となり、種々の野菜価格が高騰しました。シーズン毎に旬を迎える野菜は、適切な季節を選びまたその作物にあった気象条件で生育することが重要で、それが間違っていると期待した収穫が望めないことになります。
さらに、野菜を育てる畑の向きや形、周囲状況、日照、通風状態も考慮し、生育の環境を考えながら適切な種類を選択して育てることが大切です。
そこで家庭菜園などでよく作られている野菜について、その環境による区分をしてみましたので参考にしてください。
<季節による区分>
・春野菜・秋冬野菜(関東地方などの一般地基準)
コマツナ*、シュンギク*、ホウレンソウ*、リーフレタス、カブ*、ジャガイモ、ダイコン*、ニンジンなどで、春と秋に育てることができます。ただし、これらのうち*印のついた野菜は、冬を越して暖かい春を迎えると、花芽ができて品質が落ちてくるので、秋~冬に育てた方が作りやすいといえます。
・夏野菜
ナス、トマト、ピーマン、キュウリ、ゴーヤー、エダマメなど。
<日照による区分>
・日当たりを好む野菜
トマト、トウモロコシ、スイカ、メロン、ナス、ピーマンなど。
・半日程度の日当たりでよい野菜
コマツナ、ホウレンソウ、パセリなど。
・日陰でも育つ野菜
ミョウガ、ミツバなど
<乾湿による区分>
・乾燥を好む野菜
トマト、ジャガイモ、カボチャ、スイカ、サツマイモ、ネギ、ゴボウなど。
・多湿でも育つ野菜
サトイモ、ミツバ、セリ、ショウガ、フキなど。