「菜の花」について
菜の花は、早春の野や畑を彩る風物詩といえますが、観賞用だけではなく春を告げる葉物野菜としても重宝されています。菜の花は、アブラナ科の黄色い花を総称しているようですが、原産は西アジアから北ヨーロッパにかけて自生していたようです。アブラナ科のうち、コマツナは日本の原産といわれ、江戸時代小松川でよく作られていたといわれています。
食用としては、菜花用(つぼみ菜)の種も販売されていますが、家庭菜園では秋~冬にかけて栽培した「コマツナ」、「チンゲンサイ」、「カラシナ」などのアブラナ科の葉菜を畑に少し残しておいて越年させ、トウ立ちさせることで収穫できます。
例えば、代表的なコマツナの場合、頭頂部のつぼみや若い芽、ワキ芽をかきとり、おしたし、煮つけ、汁の実、あえ物、菜の花漬けなどにすると、“春の味”として食卓を賑わす一品となります。栄養的には、ビタミンCなどのビタミン類、カルシュウムなどのミネラル類を豊富に含む健康野菜といえます。
菜の花は、アブラナ科の野菜に共通するものとして扱われていますが、その花は作物によって異なってくるものもあります。今頃の畑で見られる「菜の花」の写真を紹介します。
<アバラナ科の花>(色や形が異なりますが、花弁は4枚で十文字状に咲きます。)